火をつけると香りが違う?香り付きキャンドルの香りの秘密と楽しみ方

お気に入りの香り付きキャンドルを見つけて、ワクワクしながら家に持ち帰る。

でも、いざ火をつけてみると「あれ?お店で嗅いだときと違う?」と思ったことはありませんか?

せっかく気に入って買ったのに、ちょっとガッカリ・・・。

また、キャンドルの香りが時間とともに変わっていくのを不思議に感じたことがあるかもしれません。

でも大丈夫!

実はそれ、香り付きキャンドルの魅力のひとつなんです。

今回は、なぜ香りが変わるのか、その理由と楽しみ方をお伝えします。

目次

なぜ香りが変わるの?

香りが変わる理由は、大きく2つあります。

1. 温度による香りの変化

キャンドルに火をつけると、香料が溶け込んだロウが溶けます。

すると、熱で香料が揮発し、香りが広がります。

香料には、揮発しやすいものと、しにくいものがあります。

トップノート・・・低温で揮発
ミドルノート・・・中温で揮発
ベースノート・・・高温で揮発

この揮発温度の違いが、香りの変化を生むのです。

2. 香りの“ノート”が移り変わる

香りは時間とともに変わります。

トップノート・・・最初に広がる香り
ミドルノート・・・時間が経つと現れる香り
ベースノート・・・最後に残る香り

この移り変わりが、香り付きキャンドルの魅力と言えますね。

すべての香り付きキャンドルに言えること?

その前に・・・キャンドルの香料の違いを知っておこう

香り付きキャンドルに使われる香料には、大きく分けて2種類あります。

  1. キャンドル専用香料(フレグランスオイル)
    • キャンドル用に調合された合成香料。
    • トップ・ミドル・ベースのノートがしっかり設計されている。

  2. 精油(エッセンシャルオイル)
    • 植物由来の天然香料。
    • 単体の精油(ラベンダー、オレンジなど)と、複数をブレンドしたものがある。
NAHO

ん?
今までの話だと、「トップ」「ミドル」「ベース」の
香りの層があるってことだけど、
それは複数の香りがブレンドされているからこその話だよね。

精油を1種類しか使っていないアロマキャンドルの場合も
「トップ」「ミドル」「ベース」の考え方ができるのかな?

では、シングルノートのキャンドルはどう変化するのでしょうか?

シングルノートのキャンドルはどうなの?

通常のブレンドされた香りとは違い、単体香料には「トップ・ミドル・ベース」という層がありません。

そのため、複雑な香りの変化は起こりにくいです。

それでも火をつけると、多少の変化が感じられます。

揮発温度の違いによる香りの強弱
熱の影響による香り成分の変化
燃焼環境(気温や湿度)の影響

単体香料のキャンドルは、「最初から最後まで同じ香りに近い」のが特徴と言えます。

これなら、香りの違いにがっかりしないかな?!

お店で嗅いだ香りと違うのはなぜ?

お店で嗅ぐ香りと、火をつけた後の香りは違います。

お店で嗅ぐ香り

常温のキャンドルから、ゆっくり香料が揮発。

このため、主にトップノートが感じられます。

いわゆる「コールドスロー(Cold Throw)」と言うやつです。

火をつけた後の香り

熱で香料が一気に広がり、ミドルやベースノートが強調されます。

だから、「お店で嗅いだ香りと違う」と感じるのです。

単体香料の場合、揮発するスピードによって印象が変わることもあります。

一方で、こちらは「ホットスロー(Hot Throw)」と呼ばれたりします。

香りの変化を楽しむコツ

香り付きキャンドルの香りの変化を楽しむコツを紹介します。

1. 最初の香りを意識する

火をつけた直後は、トップノートが主役。

例えば、柑橘系やミントの爽やかな香りがありますね。
香りの移り変わりの幕開けを楽しみましょう。

2. じっくり香りの変化を感じる

時間が経つと、ミドルノートが広がります。

代表的なものとして、フローラルやハーブの柔らかな香りが挙げられます。
心を包むような、メインの香りを感じてみましょう。

3. 最後の香りを味わう

キャンドルを消した後も、ふんわりと香りは残ります。

イメージしやすいものとしては、ウッディ系やバニラなど。
最後は深い余韻を楽しみましょう。

NAHO

単体香料の場合は、
「火をつけた後の微妙な変化」に注目してみると面白いかも。

香りの変化は“物語”のよう

香り付きキャンドルの香りの変化は、物語に似ています。

最初の軽やかな出だし(トップノート)。

物語の中心となる香り(ミドルノート)。

最後に残る余韻(ベースノート)。

例えば、南国イメージで作られたキャンドル(当店取扱「ハワイアン・サンセット」)で例えると、

最初はグリーンやアクア系の香り、次に甘い南国の花々の香りへと移り変わり、

最後は落ち着くクリーミーでウッディな香りが広がります。

まるで、南国の一日を旅するようでしょ。

単体香料のキャンドルなら、シンプルな「一つの香りをじっくり味わう物語」、ですね!

香りの変化を楽しもう

香り付きキャンドルの香りは変わるもの。

その変化を楽しむ気持ちも大切です。

「変わってしまう」のではなく、「変わるからこそ楽しい」。

火を灯しながら、香りの旅を楽しみましょう。

単体香料なら「香りの微妙な違い」に注目してみるのも面白いですよ。

お気に入りの香りを見つけよう

次にキャンドルを選ぶときは、香りの変化を意識してみてください。

きっと、お気に入りの「香りの物語」に出会えますよ。

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この記事を書いた人

香りを通して、自然体の自分を取り戻し、
心がほどける時間をお届けしたい!

このアカウントでは
☆日常に無理なく「香り」を取り入れるヒント
☆「香り」にまつわるあれこれ
を発信しています!

大好きなハワイで感じた「本当の自分に戻る感覚」を
香りで再現しようとブレンドを始めたのがきっかけで、
香りの奥深さにどっぷりハマりました。
「香りって難しそう…」と思っている人にこそ、
気軽に楽しめることを伝えたい!

いろんな香水を試して、
たどり着いた好きな香りは
「BVLGARI プールオム」
「NUXE」
「Jo Marone ブルーアガバ&カカオ」。
他にも紹介したい香りがたくさん。

ハワイの空気を再現するために
・オリジナルブレンドのアロマキャンドル
・グラスサンドアート
・レジンアート
などを制作しております。

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